たらちね怪談
あらすじ
「最愛」にして「最恐」。
母に纏わる怖ろしい話、不思議な話。追憶の怪異蒐集録!
母より優しきものはなし、恐ろしきものもまたなし。
世に賢母あれば毒母あり。
すべてが母の胎から生まれるように、怪もまた母より生まれいづる。
・母の愛を求め想像の世界で生み出した理想の母。いつしかそれに魂が…「三母の似 創母」(郷内心瞳)
・一枚の心霊写真から紐解かれる母と家の怪…「出窓」(川奈まり子)
・父の暴力から物置で一生を終えた母の遺志…「夫婦水いらず」(つくね乱蔵)
・怪と縁の深い女性が占い師に告げられた自身と母と運命…「糾える」(久田樹生)
・人生のハレの日に現れ踊る裸婦。その正体は死んだ母?…「狂女乱舞」(蛙坂須美)
・彼女の隣に立つ首吊り自殺で死んだ母の霊。彼氏にしか見えないその意味は…「帰り道」(内藤駆)
・龍を見ることができた母。さがそれは凶事の先触れ…「天を駆ける龍」(服部義史)
・子を殺された母猿の怨念が本懐を果たすまで…「母猿」ひびきはじめ
他、怪談作家20名が競筆、母に纏わる追憶の怪異談集。