介護のことになると親子はなぜすれ違うのか ナッジでわかる親の本心

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あらすじ

現在、高齢社会における介護サービスの利用は、年々増加傾向にあります。

しかし、
「親は介護が必要な状態なのに、自分は大丈夫だと言う」
「介護サービスを利用したいのに、親が必要ないと嫌がる・・・」
「親が部屋を散らかしたまま生活している」など・・・。
実際、介護サービスにスムーズにつながらないケースも多くあるかと思います。
これは、著者3名の実体験でもあります。

著者は、
「ホンマでっか!?TV」でお馴染みのちくりん博士こと行動経済学者の竹林正樹さん
高齢者ケアを社会学的に考察する福祉社会学者の鍋山祥子さん
介護サービスを提供する起業家で看護師の神戸貴子さん の3名。

【要約】

親が高齢になり、「介護」を考えるとどんどん出てくる家族のお悩み――――
親子だから、家族だからこそのすれ違い――――

もう、悩まなくていいんです!
介護をラクにする相手に伝わるコミュニケーション術が親に効く!
行動経済学と福祉社会学、看護の専門家がそれぞれの家族介護経験と専門知識、
ノーベル経済学賞を受賞した「ナッジ(※1)」を用いてみなさまを解決へ導きます。

本書では、よくある家族の介護問題を抱える8家族の状況や
悩みを漫画と会話文で紹介しながら、相手が持っている
「認知バイアス(※2)」に当てはめてその心をのぞいていきます。

この相手が持つ「認知バイアス」に対して、
「ナッジ」を用いることで「ついそうしたくなる心理」をくすぐって、
直感的に望ましい行動をしたくなるようなコミュニケーション術や解説を掲載しています。

【目次】

プロローグ なぜ、この3人が集まったのか
序章 介護の悩み、ナッジで解決できるかも
第1章 もしかして認知症?怒りっぽくなった 母・絹江
第2章 「介護は女性の役目」と譲らず押し付ける 母・明子
第3章 「介護は家族がするもの」と支配欲が強い 母・洋子
第4章 要介護認定の調査員に自分をよく見せたい 父・章
第5章 プライドが高い引きこもりの 叔母・富江
第6章 ゴミ屋敷に住む買い物好きの 母・かよ
第7章 事故を起こしたことを忘れている?車に執着する 父・守
第8書 大切なものをすぐなくす金銭管理が難しい 父・肇
エピローグ 正解はないかもしれない、けれど
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※1直訳すると「そっと後押しをする」「ひじでつつく」という意味の英語。
2017年にノーベル経済学賞を受賞したリチャード・セイラー博士が提唱した理論で、
「ついそうしたくなる心理」をくすぐって、直感的に望ましい行動をしたくなる仕掛けを指す。
※2人の脳が持つ、自分に都合よく、解釈を歪めてしまう習性。