科学2024年6月号
あらすじ
月刊誌『科学』は1931年に石原純、寺田寅彦らによって創刊された総合科学雑誌です。第一線の研究者がみずから執筆し、科学に関心を寄せる多様なバックグラウンドの読者に向けて、高度な研究成果を紹介することが、創刊以来変わらない本誌の大きな特徴です。純粋に知的好奇心をかきたてる話題から、社会との関わりの深い話題まで、幅広く取り上げます。
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【特集】最新望遠鏡で探る初期宇宙
ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡が開けた初期宇宙への扉・・・・・・大内正己
ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡――プロジェクトの現場から・・・・・・江上英一
天文学者を驚かせた宇宙初期の銀河とブラックホール・・・・・・播金優一
初期宇宙の酸素・窒素・炭素観測――宇宙の元素合成史と天体進化の謎に迫る・・・・・・中島王彦・磯部優樹
最遠方の原始銀河団・・・・・・橋本拓也
宇宙の再電離――星形成銀河が宇宙を変貌させた決定的証拠・・・・・・柏野大地
【特集2】サンプルリターン――太陽系探査ミッション
サンプルリターン探査のこれまでとこれから・・・・・・橘?省吾
火星の月の砂を持ち帰る――火星衛星サンプルリターン計画MMX・・・・・・藤谷?渉
OSIRIS-RExミッションと持ち帰られたベヌーの石・・・・・・ハロルド?コノリー?ジュニア/橘?省吾〈監訳〉
サンプルリターン探査技術の現在地と未来・・・・・・津田雄一
リターンサンプルキュレーションの役割とその未来・・・・・・臼井寛裕
はやぶさ2はいかにして着陸を成功させたか・・・・・・菊地翔太
繋ぐ はやぶさ2サンプル採取に突き進んだ人々と関わって・・・・・・坂本佳奈子
[巻頭エッセイ]
南極地域観測隊――私にとっての魅力・・・・・・原田尚美
太陽系外惑星の多様な世界・・・・・・成田憲保
[連載]
人間の言語能力とは何か――生成文法からの問い6 真に理論的な統語論の研究はどれぐらいあるのか・・・・・・ノバート・ホーンスティン/折田奈甫,藤井友比呂,小野 創〈編訳〉
〈指定討論〉真に理論的な統語論の研究は可能か?・・・・・・窪田悠介
3.11以後の科学リテラシー137・・・・・・牧野淳一郎
ナナメから見る物理学滑り台は大人の方が速い!?(後編)・・・・・・村田次郎
日常身辺の確率的諸問題4 宝くじを買うのは愚かなのか?・・・・・・原?啓介
[科学通信]
プランクトンが伝える過去の環境と生態系・・・・・・仲村康秀
次号予告
表紙デザイン=佐藤篤司