ロシア文学の教室
奈倉有里 1,500円
あらすじ
「ロシア文学の教室」から小説の世界へワープ――異色の体験型・文学教室!
青春小説にして異色のロシア文学入門!
「この授業では、あなたという読者を主体とし、ロシア文学を素材として体験することによって、社会とは、愛とは何かを考えます」
山を思わせる初老の教授が、学生たちをいっぷう変わった「体験型」の授業へといざなう。
小説を読み出すと没頭して周りが見えなくなる湯浦葵(ゆうら・あおい)、
中性的でミステリアス、洞察力の光る新名翠(にいな・みどり)、発言に躊躇のない天才型の入谷陸(いりや・りく)。「ユーラ、ニーナ、イリヤ」と呼ばれる三人が参加する授業で取り上げられるのは、ゴーゴリ『ネフスキイ大通り』、ドストエフスキー『白夜』、トルストイ『復活』など才能が花開いた19世紀のロシア文学だ。
社会とはなにか、愛とはなにか?
この戦争の時代を考えるよすがをロシア文学者・翻訳者の著者が真摯に描く
「ロシア文学の教室」。
【取り上げる作品】
ニコライ・ゴーゴリ『ネフスキイ大通り』
アレクサンドル・プーシキン『盗賊の兄弟』と抒情詩
フョードル・ドストエフスキー『白夜』
アレクサンドル・ゲルツェン『向こう岸から』
ミハイル・レーモンルトフ『悪魔』
イワン・ゴンチャロフ『オブローモフ』
イワン・ツルゲーネフ『父と子』
ニコライ・ネクラ―ソフ『ロシヤは誰に住みよいか』
アントン・チェーホフ『初期短編集』
マクシム・ゴーリキー『どん底』
フセーヴォロド・ガルシン「アッタレーア・プリンケプス」
レフ・トルストイ『復活』