「読む」からはじめる日本語会話ワークブック

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あらすじ

本書は、基本的な日本語の会話には問題がないレベルの人たちが「もう1レベル上の会話」を練習するためのワークブックです。

あなたはもし小学生から急に「普通って何?」と聞かれたら、すぐに答えられますか。
日本語で「普通」と表現されるような概念は、文化や言語を問わず、世界中どこにでもある普遍的なものです。しかし、それを深く考えて、言葉にすることは簡単なことではありません。本書は、「普通」や「ルール」、「大人」など、誰にとっても初めてではないけれど、生きていく中で大切なテーマについて考えて、日本語で周りの人に伝えたり、共有したり、話し合ったりすることを通して、日常会話ではあまり使うことのない「深い話をするための表現や語彙」を身に付けることを目的としています。

しかし、急にこのようなテーマを与えられて何か話せと言われても、それは母語であっても難しいのではないでしょうか。なので本書では、まず各テーマに関する3つの短い読み物(ストーリー)を読んで、「私はこの話のこういう部分についてこう感じた」「私もこの話に似た経験がある」など自分の中にある意見や記憶を呼び起こすことから始めます。それからストーリーの概要をまとめて説明するためのタスク、自分の意見や考え、経験を伝えるためのタスク、他の人と話し合うタスクなど、様々な会話スタイルの活動を行います
 意見や考えを言語化し伝え合うことは、自分自身の思考を客観的に見つめ直したり、視野を拡げることにもつながります。
 ぜひ本書を使って、テーマについてクラスで""深く""話してみてください。

■本書で扱うテーマ
・ルール
・見た目
・お金
・結婚
・コミュニティー
・大人
・時間
・怖さ
・正義
・普通

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