猫間川をさがせ
椋 康雄(著) 550円
あらすじ
大阪の暗渠の残影を追う物語
商業の中心地として栄えた近世の大阪はまちに堀川が巡らされ運送路として利用されていた。近代都市化のなかでそれら堀川には埋め立てられて姿を消したものも多い。西横堀川、長堀川、蜆川、鯰江川・・・・・・。それら埋められた川のなかで唯一、自然河川でありながら現在完全に埋め立てられて姿を消した川がある。その名を「猫間川(ねこまがわ)」という。
大阪に住む人たちからもほとんど忘れ去られようとしている猫間川を記録と記憶の両面から残しておくべく、河口部から幻の源泉部までを追った。
【目次】
序章
河口
物語のなかの下流
鵲橋幻影
中道の湾曲
二軒茶屋の石橋
石橋をさがして歩く
猫間川筋
小流たち
源ヶ橋あたりから、南をのぞむ
和楽路屋の地図
猫間川の写真
三明町の石垣
光竜寺川
(拾遺)玉造の商店街にて、その一
(拾遺)玉造の商店街にて、その二
(拾遺)源ヶ橋温泉
(拾遺)あるエスペランティストの小伝
あとがき
再々刊にあたってのあとがき
【著者】
椋 康雄
暗渠であったり石彫であったりをテーマに、ノンフィクションなのかフィクションなのか曖昧な小説作品を書いています。詳細は著者サイトをご参照ください ・・・・・・ https://mukunokiyasuo.com/