ビジュアル図鑑 ドラゴン

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あらすじ

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世界各地で確認された地球上、最凶の生物

―竜・龍の特徴と生態



70種以上のドラゴンの真相に迫る究極の竜図鑑



ドラゴン(竜)は蛇などの爬虫類や、恐竜と多くの共通点がある幻獣の一種。世界各地で計り知れない数の報告例があるが、強靭な肉体や特殊な力、高い知能などを有する"王者"として強烈な存在感を放っている。本書ではその生態と特徴を徹底的に解説する。



※本文の漢字は、すべてフリガナが振られています。





<本書「はじめに」>

 ドラゴン(Dragon)は印欧祖語*derkすなわち「見る」に由来し、毒蛇の催眠的な凝視を思わせます。「竜」の漢字の形も、喉を膨らませて立つ蛇です。インドの仏典が中国に入る際、コブラの精ナーガ(Naga)が、竜もしくは龍と漢訳されたのです。「龍」の漢字が竜よりゴツいのは、モデルが鰐だからともされます。そして鰐は、最も恐竜に近い現生爬虫類です。

 竜(龍)の訓読みは竜巻やタツノオトシゴの語頭の「タツ」で「立ち上がる」から来ており、蛇の威嚇姿勢と、舞い上がる旋風の両方が当てはまります。滝を登った鯉が竜になるのも上昇移動だからです。

 どうやら魚、爬虫類、恐竜など有鱗動物の姿と、暴れる地水火風の自然力が融合するところに、ドラゴンは発生するようです。本書で少しその真相に迫ってみましょう。

――監修者・健部伸明







【もくじ】

序章 ドラゴン学

ドラゴンの起源と変遷/ドラゴンの基礎知識/ドラゴンの種類/ドラゴンの善悪/ドラゴンの武器

世界のドラゴン分布図



第1章 ヨーロッパのドラゴン

ワイヴァーン/ドメスター・ストゥアワーム/赤い竜と白い竜/アンピプテラ/サラマンダー/ベオウルフのドラゴン/ヨルムンガンド…など



第2章 アジアのドラゴン

九頭龍/野槌/清姫/高志の八岐大蛇/応龍/青龍/燭陰/共工/相柳…など



第3章 その他の地域のドラゴン

レインボー・サーペント/ケツァルコアトル/イツァムナー/カンヘル竜/アペプ/アスプ/バジリスク/聖ゲオルギウスのドラゴン…など



第4章 ドラゴン資料館

ドラゴンが生きる世界/ドラゴンを狩る者たち



COLUMN1 ドラゴンの起源は恐竜?

COLUMN2 竜にまつわる神話の杖