京都くれなゐ荘奇譚(四)
白川紺子(著) 730円
あらすじ
「二十歳まで生きられない」という呪いをかけられた少女・澪を救うには、呪術によって生み出された悪霊・千年蠱を祓うしかない。しかしそれは、澪が心を寄せる少年・高良の死を意味していた――。呪いだけ解いて、高良を生かす方法を探る澪だが、高良の孤独な姿を見るたび、胸が苦しくなる。禁忌に立ち向かおうとする澪の想いは、高良に通じるのか。前世からの宿縁で結ばれた二人に待ち受ける運命とは。蠱師たちの闘いが激しさを増すなか、窮地に陥った澪を心配する兄の漣、護衛役の波鳥は・・・・・・。白い狼の雪丸、そして狸の照手ら精霊たちも、澪にそっと寄り添う。『後宮の烏』で人気の著者による、呪術幻想譚シリーズ第四弾。文庫書き下ろし。