ただ静かに消え去るつもりでした
あらすじ
コミカライズ企画も進行中!
幼い頃からずっと好きだった幼馴染のセブラン。
私と彼は互いに両思いで、将来は必ず結婚するものだとばかり思っていた。あの、義理の妹が現れるまでは……。
母が亡くなってからわずか二か月というのに、父は、愛人とその娘を我が家に迎え入れた。
義理の妹となったその娘フィオナは、すぐにセブランに目をつけ、やがて、彼とフィオナが互いに惹かれ合っていく。けれど、私がいる限り二人が結ばれることはない。
だから、私は静かにここから消え去ることにした。二人の幸せのために……。