商い同心 千客万来事件帖 新装版
購入した作品の読み方あらすじ
まがい物? 偽金? 値段が高すぎる!
その値段には裏がある―!?
人情と算盤で謎を弾く!
名手の傑作時代小説
正しい値で売らないと悪行になっちまう――
「私には物たちの声が聞こえてくるのですよ。辛く悲しい声です」物の値段を見張り、
店に指導する役回りの諸色調掛(しょしきしらべがかり)同心を務める澤本神人。
今日も子分の庄太と江戸の町を見まわるが、値段の裏にあるさまざまな人情や思惑がからみあい、
神人を悩ませる謎と悪事が次々と待ちうけていた。同役だった父の代から未解決の贋金騒動の真相にも迫るが――。
(本書は2016年刊行『商い同心 千客万来事件帖』の新装版です)
〈目次〉
「雪花菜」
「犬走り」
「宝の山」
「鶴と亀」
「幾世餅」
「富士見餅」
「煙に巻く」
解説/細谷正充