OJTで面白いほど自分で考えて動く部下が育つ本 ―――「教える」ではなく「能力を引き出す」(ビジネスベーシック「超解」シリーズ)
あらすじ
いまどき「背中で教える」では動かない
進化したOJTで眠れる力を目覚めさせる
「教える」ではなく「能力を引き出す」。
自分を超える部下に成長させる
★1ヵ月で仕事を細かく分解して進捗管理する etc.
★3ヵ月で「無条件のストローク」で信頼関係を築く
★6ヵ月で部下の報連相に「命令・解説・援助」を返す
私はこれまで、人事コンサルタントとして
数多くの顧問先を支援し、
年間200本以上の人材育成に関する研修を行ってきました。
その経験から、1つ言えることあります。
それは、上司が自分以上に仕事をできる部下育成ができなければ、
組織は年々衰退するということ。
部下育成は、自分の分身をつくることではなく、
自分を超える存在を育むことです。
とはいえ、組織では、人を育む前に
「人を育むことができる人」が不足している状況です。
ですから、部下育成は簡単なことではないに違いありません。
ましてや、部下育成には時間がかかります。
今日、教えたことを、明日から急にできるようになるわけでもないでしょう。
また、上司がどれだけ頑張っても、
その頑張りが部下の成長に直接、結び付くとも限りません。
そのうえ、職場環境は大きく変わってきています。
仕事の在り方や産業構造が変わった今、
「背中を見て育て」と言っても、それは時代錯誤です。
何より、部下育成にマニュアルは存在しません。
こうすれば必ず部下が育つ、という絶対的な方法はありません。
育成の対象である部下は、一人ひとりが個性のある生身の人間です。
10人の部下がいれば、10通りの部下育成アプローチが存在してしかるべきです。
さて、これだけ部下育成の困難さを並べられたら、
部下育成を諦めたくなりましたか?
否、だからこそ、うまく部下育成ができる、
多くの組織から必要とされるような貴重な存在になってやろう
思えてきましたか?
本書は、後者の方のお手伝いをするために書きました。
あなたが、かけがえのない上司となる一助になれば幸いです。
※「はじめに」により
■目次
・第1章 新OJTでは上司は部下に伴走する
・第2章 実践・個とチームのステップアップ育成〈前編〉
(1カ月まで)
・第3章 実践・個とチームのステップアップ育成〈後編〉
(3カ月、6カ月まで)
・第4章 タイプ別・困った部下の育成法
・第5章 部下と組織の将来をデザインする
■著者 松下直子
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