ぼくらの風船
美山よしの 1,320円
あらすじ
いじめっ子といじめられっ子からはじまった、“さいきょうのでこぼこコンビ”。
何でも言えた小学時代、言えないことやあえて聞かないことが増えた中学時代。それでも、お互いを思う気持ちは変わらない。きっとこれが「大人になる」ってことなんだろう。
恩師との出会いや母親との別離……。良くも悪くもすさまじい求心力を持つだいちゃんを一番近くで見守ってきたまことは、そのもどかしい感情を持て余していた。
「僕は、ずっと前から知っていたよ。時々、そのパワーに圧倒されて、息苦しくなるくらいに」
学校という小さな世界でもがく少年たちの機微を描いた、淡色の青春群像劇。
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