肌馬の系譜
山田詠美 1,672円
あらすじ
元始、男性は種馬であった。
そして、女性は、
その相手をする肌馬であった。
声高に叫ばれるモラルや常識の陰で、
ひっそりと漂う“現代の吐息”を描き出す、至芸の作品集。
「あたしは、肌馬そのものだったねえ」。自らを繁殖牝馬になぞらえた呟きをきっかけにこぼれ出す、母娘三代の密やかな本音を綴った表題作「肌馬の系譜」。
数々の言葉を禁句にし、男女のベッドの中にまで持ちこまれるPC(ポリティカル・コレクトネス)に女流作家・山川英々が憤慨する「F××K PC」。
歌舞伎町に流れ着いたホストと立ちんぼ、身元不明の匿名カップルの破滅的な青春を描いた「ジョン&ジェーン」。
……など、バラエティに富んだ珠玉の13篇を収録!!
現代最高峰の短篇小説の名手が贈る、超贅沢傑作作品集!!