下座見の子
購入した作品の読み方あらすじ
下座見――登城する大名家がどこかいち早く判別する門番の下役のこと
江戸城大手門で騒動!
野良犬と子供が城中に。
一途な子供たちを守る目付筆頭は報われるか。
怪我人も出て責任は誰に?
門を守る大名は老中の子息。
子供らが親の名を告げぬ謎。
十左衛門を目の敵にする、若年寄の思惑と評定の行方。
幕府武威の象徴でもある大手門で、よもやの事件。鑑札なしには通過できないそこを、野良犬と犬を追う子供二人が警固の門番らを抜けて城中に。門番は古参の譜代大名家が交代で務める大役だが、今は老中首座の子息が任されていた。さらに、くだんの子供たちを目付筆頭の妹尾十左衛門が預かったことから、なぜか五手掛の評定まで聞かれてしまい、事件はあらぬ方向へ……。