増補 ためらいの看護
西川勝(著) 2,002円
あらすじ
介護・看護の現場から生まれた臨床哲学の名著
「生きている限り心臓が弾み続けいのちを支えるかのように、ケアの弾性は人と人の間にいのちをもたらす」。介護・看護の現場から生まれた臨床哲学の名著の増補版。九鬼周造『偶然性の問題』をテーマにした修士論文を収録。
【目次】
【病棟から】
I 病の意味を見いだす
第1章 「信なき理解」から「ためらいの看護」へ
第2章 食と生きざま
第3章 生きる技術・生かす技術
【病棟から】
II パッチングケアの方へ
第4章 臨床看護の現場から
第5章 ケアの弾性??認知症老人ケアの視点
【病棟から】
III 人に寄り添うということ
第6章 臨床テツガク講座
第7章 隠すプライバシーで露わとなること
第8章 鬱の攻撃性
第9章 「認知症」の衝撃
あとがき
*
補遺 ケアの弾性
序説
第1章 ケアの偶然性
第2章 死活の契機
第3章 ケアの弾性
結論
増補版あとがき
初出一覧
【著者】
西川勝
1957年、大阪生まれ。専門は、看護と臨床哲学。元大阪大学コミュニケーションデザイン・センター特任教授。現在はNPOココペリ121理事。高校卒業後、精神科・透析治療・老人介護の現場で看護師や介護士として働く。一方で関西大学の2部で哲学を学び、後に大阪大学大学院文学研究科博士前期課程修了。現在は「認知症コミュニケーション」の研究を行いつつ、哲学カフェやダンスワークショップなどの活動にも取り組む。著書に『となりの認知症』(ぷねうま舎)、『「一人」のうらに』(サウダージ・ブックス)など。