ネクスト・デモクラシーの構想

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あらすじ

よりよき社会のための「民主政体」へ向けて

本書の示す主たる目的は以下の2点。
(1)現在の自由民主主義政体に代わるべき、新たな民主政体の思想とビジョンを示すこと
(2)同時に、それがよりよき社会・経済を作るための拠点にもなりうることを示すこと

(第1部)政体の歴史から考えるでは、ハンナ・アレントの政体変革論を紹介し、次に国民国家の問題点と自由民主主義政体の来歴を述べる。
(第2部)ネクスト・デモクラシーの思想と構想では、アレント評議会制論の政治思想を解説し、新たな政体の基礎となる政治概念を示し、結合すべきローカル・デモクラシー、差異の政治(民族差別などの問題)、経済の民主化などの諸側面を論じる。
(第3部)新しい民主政体のビジョンでは、第2部の考察をもとにして作り上げた、あるべき民主政体の具体的なビジョンを提示する。その政体の基本法となる「憲法試案」をも記す。

【目次】
第1部 政体の歴史から考える
第1章 国民国家がもたらしたもの
第2章 自由民主主義政体の来歴
第2部 ネクスト・デモクラシーの思想と構想
第1章 アレント評議会制論の政治思想
第2章 新政体構想のための基本方針
第3章 民主政治の基本理念
第4章 ローカル・デモクラシーとの結合
第5章 市の政体と参加民主主義
第6章 共生の社会にするために
第7章 人間的な経済にするために
第8章 政策集団制と政権交代の制度
第9章 「国家」という観念を消滅させる
第3部 新たな民主政体のビジョン
第1章 市の政体と地区の政体
第2章 地方の政体
第3章 中央の政体
第4章 新政体の憲法試案