日本嫌いのアメリカ人がたった7日間で日本を大好きになった理由

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あらすじ

「アメリカ最高」を信じて疑わない米国人家族が中国旅行の帰途、ついでに立ち寄ったジャパン。
東京、宮城、岩手、京都、そして大阪。
そこで待ち構えていたのは、彼らが思いもよらない驚きと感動の連続だった…。
在米35年のハリウッド映画プロデューサーが、外国人目線で綴った日本文化私論。

<本文より>
★「人が乗って来るときにドアを開いてキープすることはあっても、降りるときに初対面の人に先を譲られたのなんて生まれて初めてよ」
★「他人のことを考えて人が動くジャパンでは、それをしない方がアブノーマル(普通じゃない)なんだよ、きっと。アメリカじゃ、ソーシャリズム(社会主義)みたいだと思って誰もしないだろうけど」
★「満員電車の乗降客、エレベーターやエスカレーターの中、有名店に並ぶ行列。どれをとっても、日本人は絶妙にバランス(均衡)をとるのがうまい」
★「Ekiben(駅弁)は、食べる人の心を豊かにしててくれる、メルヘンチックな、日本文化のTreasure box(玉手箱)みたい!」
★「アメリカじゃ、日本のアニメやアイドルはもうメインストリーム(主流)だし、京都の伝統文化とは全然違うサブカルチャー。こういうのが一緒に存在してる日本って、ほんとにDeep(深い)」
★「日本に来て一度も怖いと思ったことがなかった。中国じゃ、毎日のようにそういう感覚だったけど」

【目次】
1章 日本嫌いのアメリカ人がたった7日間で日本を大好きになった理由
トーキョーと東京(ジャパニーズ・ホスピタリティ/驚きのエレベーター/ラッシュ・アワーとエスカレーター)
ルール違反(規律を越えた規律)
自然体のサービス精神(譲ることが美徳/整列乗車という非常識)
均衡の国(秩序というライフ・エレメント/心が豊かな国はどっち?/ニックが日本を毛嫌いする理由/日本人の長所)
ミラクル・パイン(駅弁と包装は日本カルチャーの粋/3・11とトモダチ作戦/奇跡の一本松のメッセージ)
「お持ち帰り」の思想(ジャパニーズ・エフェクト/ワン・フォー・オール)
セツヤクという知恵(味噌スープと日本人/ケチとセツヤクの違い/工夫というモチベーション)
歴史の重さ(共存する伝統文化とサブカルチャー/ディープな国)
「五感」で食べる(京の食事)
小さくて大きい国(日本の真の素晴らしさ/日本文化の多様性とは/下積みと温故知新)
リタイアするなら日本!(長寿と思いやりの国/ジャパン・ラブ)

2章 日本文化が世界の中心になる?
日本の職人気質(スティーブ・ジョブズとニッポンの力/世界の頂点を極めたジャパニーズ・ウイスキー)
ジャパン・カルチャーへの世界の憧れ(モノづくりスパイラル/分煙文化/「ありがとう」ハザード)
ネクスト・ジャパン・クール(ハリウッドで人気のお好み焼き/世界中で人気の居酒屋/日本オリジナルのボトルキープ文化)
近未来的ジャパニズム(オリジナルをしのぐ「品種改良」/「忍耐」vs「リベンジ」/ささやか)
ジャパン・ラバー(まるでボクサーのように/5つの言語と日本式マルチタスク)
旬という概念(日本人であることの「豊かさ」/唯一無二の四季折々という“空間”)
隙間カルチャー(ハリウッドの脚本には存在しない「……」/日本式ノールック・パス)
一服する、一息入れる(喫茶というスタイル/ブレイク・タイム「日米比較論」)
日本カルチャーが世界標準になる日(欧米文化は「HOW」の文化/HOWよりもWHYが大切な理由)

3章 なぜ世界は日本のマネをするのか
日本人の世界での評判(ブラ