捨て犬・未来、しあわせの足あと
あらすじ
年を取ってからの未来は、体だけではなく、表情にも大きな変化が出てきた。昔は「かわいそうだね」とばかり言われていたのに、年をとってからは「優しい顔をしているね」と言われるようになったのだ。未来の心の傷は、この10数年間で癒えたのだろうか―。未来の心にたりなかったぶん、15年間かけて、何かがその心を補ってきた。それは、きっと人(私)と犬(未来)との信頼関係だと思う―。体のハンディ、心のハンディと上手に付き合い続けた未来の15年間。この年月が、未来の心を優しく強くしたのだろう―。「やさしいお顔だね」は、その表れであり、15年経って飼い主の私が気づいた発見でもある。それは、昨日より今日、今日より明日に輝けるという希望だ。捨て犬・未来、あした輝く―!