新生デジタル部門宣言

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あらすじ

いまのデジタル化時代はスピード重視であり、これまでのIT部門の品質重視の業務運営では合わなくなりました。また、内製化が必須となり、ITベンダーに過度に依存した形態も致命的な課題として急浮上しました。そして人材育成で言えば、日本企業では量(総数の不足)と質(スキルのミスマッチ)と配置(人材の偏在)という3つの問題が発生しています。それは表層的な話題であり、本質は、各企業がスペシャリスト志向の技術系人材を本気で育成してこなかったことです。

こういった問題を含めて、本書では、日本企業が取り組むべき「6つの課題」を提示します。
課題(1) 品質重視からスピード重視の組織文化へ
課題(2) ITベンダー依存から脱却して内製化の推進へ
課題(3) IT予算の諸問題を解決へ
課題(4) ゼネラリスト志向からスペシャリスト志向の人材育成へ
課題(5) 意思決定できる経営者へ
課題(6) 情報システム子会社という組織形態の弊害を解消へ

そして、これらの問題の本質を解決するために、「デジタル部門」「IT部門」「情報システム子会社」を改革した「新しい組織構造」を提案します。東京海上日動火災保険で三〇年にわたりIT戦略や業務プロセス改革といった仕事をし、働きながら大学で経営戦略やIT戦略の研究を続けた著者が、「6つの課題」の具体的な解決策を提示します。