エコロジカル・ランドスケープというデザイン手法

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あらすじ

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【内容紹介】
 エコロジカル・ランドスケープというデザイン手法がある。これは、ひとりの技術者がエコシステムとエンジニアリングとデザインを同次元で考えることで初めて解決できる総合的な空間のデザイン手法のひとつだ。デザイン対象は、外部空間そのものだ。(「はじめに」より抜粋)

【著者略歴】
小川 総一郎(おがわ・そういちろう)
ペンシルベニア大学芸術大学院ランドスケープ・アーキテクチャ修了(M.L.A.)1983年5月。登録ランドスケープアーキテクトRLA00100。技術士(建設部門/建設環境)。APECエンジニア(civil)。
エコラン研究所 代表 2017年4月~。信州大学学術研究院農学系 特任教授 2022年4月~。

【目次】
1. エコロジカル・ランドスケープ事例
パルタウン城西の杜/水戸ニュータウン多自然型調整池/Green Avenueあざぶの丘/ヌーヴェルゴルフ倶楽部

2. 理念
01 環境を総合的にデザインする
02 人はエコシステムの一員
03 エコロジカル・ランドスケープの目指すところ
04 エコロジカル・ランドスケープの三要素と三原則
05 原則1:地域環境の潜在能力を見きわめる
06 原則2:人が手をつけてよいところといけないところを正しく認識する
07 原則3:人が1/2造り、残りの1/2を自然に創ってもらう
08 生物多様性を意識して空間を造る

3. デザイン・プロセス
09 VCSP プロセス:10のデザインステップで考える
3-1 ビジョン
10 ステップ1:プログラミング・マトリックスで課題を発見する
11 ステップ2:アイデアの適正さを早期に見定める

3-2 コンセプト
12 ステップ3:フロー作成して考える順番を確認する
13 ステップ4:デザインに必要な情報を収集する
14 ステップ5:ブレイン・ストーミングで将来像を共有する
15 ステップ6:コンセプトをHOWで構築し、情景を設定する

3-3 シナリオ
16 ステップ7:コンテでデザイン・プロセスを分解する
17 ステップ8:画(え)コンテで情報を視覚化する
18 ステップ9:エスキスで空間イメージを表現する

3-4 プレゼンテーション
19 ステップ10:デザインを伝え、信頼を得る

4. デザイン手法
4-1 環境情報をデザインに反映する手法
20 環境情報を3Dで表現する
21 Web 情報を収集して環境テーマ図を作成する
22 環境テーマ図から環境応用図を作成する
23 環境要素を重ね合わせて環境を総合的に理解する

4-2 エンジニアリングをデザインに関連付ける手法
24 地形を自由にコントロールする
25 地形と排水と植栽を同時に操作する
26 群落単位で植生を考える
27 水循環と安全で美しい雨水排水を考える

4-3 デザイン感覚を磨く手法
28 形ではなく情景を伝える
29 文章からスケッチを描く
30 スケッチから文章を書く
31 写真の上にイメージを描く

4-4 スケール感覚を磨く手法
32 スケール感覚は相対的なものと考える
33 どこで風景を切り取るか意識する
34 ものの見え方の仕組みを理解する
35 目の高さを意識してスケッチを描く
36 条件からスケッチを描く
37 スケッチ定規とスケッチシートでスケッチを描く
38 スケッチから平面図に変換する

4-5 デザイン資源をストックする手法
39 見る、描く、コメントする
40 偶然性と必然性に想像力を加える
41 オリジナル・パタンを蓄える

4-6 空間構成