CIM入門―建設生産システムの変革―
購入した作品の読み方あらすじ
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【内容紹介】
本書は,CIMについて学びたい産官学の社会人や大学院生・大学生を主な対象として執筆した。筆者は特に歴史的な視点でどういう経緯で,そうした技術が発生したのかを解きほぐしていくことが大切だと感じている。そのため,本書でも,そうした歴史的な記述を随所に加えている。また,3次元モデリングやプロダクトモデルの章は,情報工学分野に属する内容であるため,土木技術者にとっては取っつきにくいかも知れないが,CIMの中核の主要部分だと判断し,少し詳細に記述した。
本書が,多くの社会人や学生の役に立てば幸いである。(「はじめに」より抜粋)
【著者紹介】
矢吹 信喜 Ph.D.
大阪大学大学院工学研究科環境・エネルギー工学専攻教授
【目次】
第1章 CIMとは
1.1 BIMとは
1.2 CIMの開始
1.3 CIMの定義
第2章 建設分野を取り巻く課題
2.1 日本の建設分野
2.2 土木分野の特徴
2.3 海外の建設分野
第3章 設計・施工と情報伝達の歴史
3.1 大昔の設計と施工
3.2 デカルト座標系
3.3 画法幾何学と青図
3.4 コンピュータとCAD
3.5 人同士から機械同士の情報伝達へ
3.6 歴史的考察
第4章 CIM利用の現状
4.1 2012年度CIMモデル事業
4.2 2013年度CIMモデル事業
4.3 2014年度CIM試行事業
4.4 現状のCIMの効果と課題
4.5 CIMプロジェクトの紹介
第5章 3次元モデリングの基礎
5.1 立体のモデリング手法
5.2 ソリッドモデルの留意事項
5.3 レンダリングとアニメーション
5.4 VRとAR
第6章 プロダクトモデル
6.1 オブジェクト指向技術の誕生まで
6.2 オブジェクト指向技術とは
6.3 プロダクトモデルとは
6.4 国際標準ISOのSTEP
6.5 buildingSMART International
6.6 IFC(Industry Foundation Classes)
第7章 測量とGIS
7.1 GPSとGNSS
7.2 レーザ計測技術
7.3 写真測量技術による点群データの生成
7.4 水中の地形や物体の計測
7.5 GIS
第8章 地形と地層の3次元モデリング
8.1 地形の3次元モデリング
8.2 地層の3次元モデリング
第9章 道路等の線形構造物の計画と設計
9.1 道路の3次元設計ソフトウェアの概要
9.2 LandXMLについて
9.3 IFC-Alignment 1.0
第10章 構造物の設計とCIM
10.1 構造物の設計
10.2 製造業のCAEとBIM/CIMの違い
10.3 LOD
10.4 パラメトリック・モデリングとライブラリ
第11章 施工とCIM
11.1 情報化施工
11.2 情報化施工とCIM
11.3 4DモデルとEVMS
11.4 ICタグとCIM
11.5 施工時におけるデータの蓄積と保存
第12章 維持管理とCIM
12.1 BIMのCOBie
12.2 土木構造物の維持管理の重要性
12.3 センシング
12.4 国土基盤モデル
第13章 土木プロジェクトマネジメント
13.1 公共土木工事の発注方式の概略史
13.2 設計・施工分離発注と設計・施工一括発注
13.3 多様な入札契約方式
13.4 IPD(Integrated Project Delivery)
第14章 先進諸国の取組み
14.1 米国におけるCIM技術調査2013
14.2 欧州におけるCIM技術調査団2014
第15章 CIM技術者の育成とCIMの将来像
15.1 CIM技術者の育成
15.2 CIMの将来像