煩悩バンザイ!

購入した作品の読み方

あらすじ

■「煩悩」は悪いことか?

「もっともっとお金を稼ぎたい」
「他人を蹴落としてでも出世したい」

「○○したい」というのはすべて煩悩。

ほかにも
怒り、妬み、うぬぼれ、などなど、人間には数限りない煩悩があり
数にして「108」あると言われています。

■煩悩はどうやら悪いことのようです。

でも、はたして我々は
「煩悩を消す」ことができるのでしょうか?

結論から言って・・・無理です。
なぜならば、煩悩を消すイコール悟りを開くこと。
ハッキリ言えば、「死ぬこと」でしか煩悩からは解放されません。

■老人ホームでのエピソード

「屋上で草花を楽しめるようにと、プランターに植えたのですが
どなたも関心を示さないんですよ」

「花を咲かせたい」という原動力は「欲」です。
煩悩です。

ところが、この老人ホームに入居していらっしゃる方々の多くは
その「欲」がない。
花が咲こうと咲くまいと、関心そのものがないのです。

■煩悩は「生命力」だ!

欲も関心事も加齢に反比例していきます。
これを「老いる」と言うのでしょう。

■「生きる」とは、煩悩を相棒とし、
「煩悩と二人三脚」で歩くことを言うのです。
二人三脚の相棒を嫌いながら歩いたのでは、人生が楽しくなるはずがありません。

煩悩を肯定し、自分の手のひらで転がしてこそ、
人生の楽しみがある、ということなのです。