つる子さんからの奨学金

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あらすじ

初めて、もっと勉強したいって思った。



女子ゆえに進学に苦労した曾祖母つる子は、

ひ孫のわかばと樹に奨学金をだすという。

ただし、そのためにはひとつ条件があって……。



高校受験とバレー部の両立、応援し心配する親からのプレッシャーに悩みながらも、わかばは挑戦するおもしろさを感じていく。



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 つる子はこほんと一つ咳払いをして言った。

「奨学金をだすことにしたよ。」

 奨学金?

 わかばはきいたばかりの単語を心の中でくりかえした。(略)

 座敷の空気は一気になごんだ。というか、軽々しいばかりにはずんだ。

 だが、次の一言でまたピンと張りつめた。

「ただし、それにはひとつ条件があるよ。」

 つる子がぴしゃりと告げたからだ。

(本文より)




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