教員が変われない本当の理由 ~元校長が語る、教員・子ども・保護者を救うための学校改革~
有森修嗣 1,320円
あらすじ
なぜ"不適切な”教員は後を絶たないのか?
教員による生徒への体罰や暴言が社会問題となって久しいが、世間でこれほど取り沙汰されているにもかかわらず、この手の不祥事は一向に減少しない。
そこには教員の意識レベルだけでは解決できない、教育界全体に根付く原因があった――。
元校長である著者独自の経験に基づいた観点で「学校の現実」を多角的に見つめなおし、本質的課題を究明する革新的学校改革論!
【目次】
はじめに
1 教員の“信念”と“不安”
2 なぜ、「不適切なかかわり」はなくならないのか
3 学校の相対化現象 ―見放される公立学校―
4 相対化の正体 ―学校相対化の中で生徒をどう理解するか―
5 重い荷物を受け入れる教員 ―不可能を可能にせよという至上命令―
6 システムの改革に向けて
7 改革のキーパーソンは“子ども”
あとがき
【著者紹介】
公立中学校教諭として一七年間勤務。その後、教育委員会指導主事を経て、公立小・中学校等で管理職(教頭・校長)を一〇年務める。その間、相対化が進む公立学校に存続の危機を抱き続けてきた。そして、アルフレッド・シュッツの「多元的現実」に出会い、教員が学校の現実をさまざまな角度から見つめ直すことの大切さを痛感する。
学制発布から一五〇年が経ったいま、制度疲労が進む学校システムの中で苦しむ教員に何かメッセージを送りたいと思うとともに、教員、子ども、保護者がゆとりを持って手を取り合うことのできる学校づくりに微力を献じたいと考え筆を執った。
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