2代目工務店社長の住宅イノベーション

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あらすじ

小さな地方工務店を継いだ2代目社長は
いかにしてPER40倍の東証上場最先端企業に生まれ変わらせたのか――
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地方の中小企業をとりまく経営環境が急速に悪化しています。
人口減少に伴い市場は縮小を続け、少子高齢化の進展で若い働き手が減るなど人手不足は深刻で、
倒産・廃業の危機は日増しに大きくなっているのです。
「生き残るために今こそイノベーションが必要だ」といわれながら、
日本企業がイノベーションに成功し劇的な成長を遂げたという話はほとんどありません。
ましてや従来型産業に属する地方の中小企業においては、イノベーションなど遠い世界の話です。
著者は熊本県に本社がある工務店の社長です。創業者だった父の死をきっかけに後を継ぎ、
住宅業界に足を踏み入れ感じたのは、この業界がいかに旧態依然とした従来型産業であるかということでした。
しかし、旧態依然としているということは裏を返せばそれだけイノベーションを起こすチャンスが
あるということだととらえた著者は、時代遅れのこの業界に革命を起こし、
これまでにない新しい工務店をつくろうと決意します。
カテゴリー別住宅サイトの制作運営、YouTubeチャンネルの開設、
有名ブランドとのコラボレーション住宅の建築、AIによるプラン提案サービス「マイホームロボ」の提供、
3Dプリンター住宅の開発など、数々の取り組みによって事業は急成長を遂げ、
売上は社長就任当初の1億円程度から現在(2022年6月期)では137億円にまで拡大。
社員数もたった4人から331人にまで増えました。
そしてついには東証マザーズ(現東証グロース)上場を果たし、
時価総額も20倍以上に拡大し、一躍脚光を浴びることになったのです。
本書では、著者が父から受け継いだ小さな地方工務店を、
いかにしてPER40倍の東証上場の最先端企業に生まれ変わらせたのか、その取り組みをまとめています。
従来型産業でいかにしてイノベーションを起こして生き残り成長していくのか、
日々悩み奮闘している多くの経営者にとって経営改革のヒントとなる一冊です。