ふたつの心臓を持つ少女
あらすじ
盗んだ死体は
殺されていた!?
美しい盗掘人が連続殺人事件を掘り起こす
「まさか、母親から心臓を盗んだの?」
コーラ・リーについて:
・1830年生まれ、ニューヨークの名家カッター家の秘密の娘。
・14歳まで男の子として育てられた。
・死体盗掘チームのリーダー。
・ふたり分の人格を使い分ける。
・ふたつの心臓を持つ、ありえない女の子。
〈あらすじ〉
1850年マンハッタン。裕福な令嬢がひそかに出産した女の子コーラは、生後すぐに心臓がふたつあると診断される。当時、めずらしい特徴を持った人体が高値で売買されていたので、コーラは14歳までジェイコブという男の子として育てられた。これで“ふたつの心臓を持つ女の子”はいなくなる。
母と育ての親である伯母の死後、20歳になったコーラは死体盗掘人として生計を立てていた。墓掘りの際はふたごの兄“ジェイコブ”としてふるまい、ふたつの人格を使い分けている。
珍しい身体的特徴を(※「コーラは」をトル※)持った死体や奇妙な死因で亡くなった遺体を専門にするが、それは自分が狙われたときにいち早く察知するためでもあった。あるとき、コーラがマークしている人々が、自然死ではなく次々と殺害されていることに気付く。
同時に、一度は消えかけた“ふたつの心臓を持つ女の子”のうわさが街に広がりはじめていた……。
医学博士が描く驚愕のミステリ・スリラー。