牧子、還暦過ぎてチューボーに入る

購入した作品の読み方

あらすじ

15 年前、重篤な病に倒れ臨死体験までした著者が、食生活全般を見直し、
自らおうちごはんを作るようになるまでを描いた同名単行本を文庫化──!

生きることは、食べること───。
エンディングノートより、レシピノートを書こう!

2008 年暮れ、雪の舞う岩手県盛岡市で、急性の動脈疾患と心臓病に襲われ、
13 時間に及ぶ緊急手術を終えて、意識不明の状態が2 週間も続き、
「死ぬのが普通という重篤な状況だった」という内館牧子さん。
その後、奇跡的に生還し、医師からは日頃の食生活の大切さを噛んで含めるように諭されたという。

“食は命” と知った内館さんの食生活は一変!
それまでの外食・美食三昧の日々から、自ら包丁を握り、だしをひき、ベランダで野菜やハーブを育て、おうちごはんを楽しむ毎日を送るように──。

そんな経験をもとに本書に紡がれた「体が喜ぶおうちごはんのありがたさ」
「病気を寄せつけない食べ方」等の内容は、
家庭料理の大切さや、食に対する考え方を見つめ直すきっかけとなるに違いありません。

巻末には「ばあば」こと料理研究家の鈴木登紀子さんとの対談を掲載し、
文庫版だけの特別企画として、NHK『きょうの料理』や『一汁一菜でよいという提案』の著書でおなじみの
料理研究家・土井善晴氏との対談も収録!!

【本書内容】
第一章 “食は命”と知る
「一本の点滴より一口のスプーン」
身にしみた「医食同源」
今、改めて「食べることは生きること」
「外ごはん愛」の女たち
おいしく豊かな水だし生活
牧子、還暦過ぎて油を考える

第二章 一回でも多く、楽しく食べたい
独りごはんに慣れるコツ
野菜はベランダで摘み、テーブルへ
残り物を「お洒落めし」に変身させよう
和食器の「見立て」にハマる
あんみつは和風スイーツ?
ごはん党も脱帽! 今どきのパン事情
節分に鬼もあきれるこの裏技

第三章 おいしさを増幅する“懐かしさ”
これまでの人生で、一番おいしかったもの
「男の料理」は非日常
初がつお 食べた時から初夏が始まる
泣けるほどおいしい飲み物があった
お弁当、詰めるはおかずか愛情か?
神は家族の膳に宿る

第四章 料理嫌いの“おすすめレシピ”
おいしくなる「ほんのひと手間」
ピンチを救った魔法の小びん
健気(けなげ)な母がよみがえる昭和の献立
春だけの宝石を味わい尽くす
飲める人にも飲めない人にも、おいしい秋
「能書き」は鍋の隠し味
第五章 “元気で長生き”のために、何食べる?
「重い女」脱出法とは? ―前編―
「重い女」脱出法とは? ―後編―
シニアよ、やっぱり肉食を
ただ一生懸命に作り続ける

対談1
料理研究家 鈴木登紀子さん

対談2
料理研究家 土井善晴さん