家を建てる前に知っておきたい地盤のすべて

購入した作品の読み方

あらすじ

10万件以上の地盤改良工事の実績を持つ
「地盤改良のスペシャリスト」が、
“安心して家を建てられる地盤”を徹底解説
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近年、地盤の脆弱さによって引き起こされた住宅の事故が目立ちます。
2021年7月に熱海で発生し、約30名もの方が亡くなった大規模な土石流では、
盛り土のずさんな工事が被害を拡大したことが判明しました。
このような大規模災害ほどではなくとも、床の傾きや雨漏り、外壁のひび割れの発生や、
建物自体の重みで建物が不ぞろいに沈んだり地面の上を滑りだしたりする
不同沈下というトラブルも、地盤改良工事の欠陥に原因があると言われています。
そのため不安定なままの地盤に建つ住宅は、
最悪の場合大きな地震が起これば倒壊してしまい、命を脅かしかねません。

本書の著者は地盤調査・地盤改良工事を専門とする企業を経営し、
過去約20年間で10万件以上の地盤改良工事を行ってきた「地盤改良のスペシャリスト」です。
著者によると、地盤改良工事の欠陥は施工後すぐに判明するものではないため、
なかには前述の住宅事故を引き起こすような手抜き工事をしている業者も実際にいるといいます。
マイホーム完成後に地盤の問題が露呈したとしても、大きな出費を伴うため簡単に建て替えはできません。
そのため施主も業者に任せきりにするのではなく
家を建てる前に土地の安全性について考えることが重要となります。

本書では代表的な地盤トラブルである不同沈下・液状化現象などを防ぐ方法、
地盤調査と地盤改良の費用と工法、施工業者の見極め方などを分かりやすくまとめています。
長く、安心して暮らせる住まいを手に入れるために必要な、地盤の知識を得られる一冊です。