おふくろの品格

購入した作品の読み方

あらすじ

明るく生きる。ほがらかに生きる。
普通なようで、ちっとも普通でなかった人生。
どんなときも「笑顔」と「優しさ」を忘れずに生きた、ひとりの女性の一代記。

古希を迎えた年に、おふくろが死んだ。
遺品を整理していると、「何故おふくろはここにいないのか」という思いが込み上げてくる。
おふくろのない現実が本当の現実であるのに、信じられない。
思い出はどうしても、時とともに薄らいでいく。
そして私は、普通の人生に思えて普通ではなかったおふくろの人生を書きとどめよう、おふくろの思い出を育てていきていこうと思いついた――。
激動の昭和という時代を強く朗らかに生きた女性の肖像を綴る、珠玉の随筆。