信長と濃姫 外伝1 百鬼夜行 平将門の怨霊が足利義昭に祟る。信長は怨霊とどう対決する?

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あらすじ

【書籍説明】

織田信長は尾張の小大名だが、生まれながらの天才的革命家だった。

村々で行われる「火起請」という裁判形式を否定し、宗教儀式を利用して女性達をたぶらかしていた淫乱僧を詐欺師として処罰した。

信長は迷信と慣習の支配する中世社会を打破して、「だれもが自由に安心して暮らせる合理的な世」を拓こうとした。

信長は天下一統を志して近隣諸国を征服し、破竹の勢いで勢力を拡大した。

ついに足利義昭を奉じて上洛し、義昭を十五代将軍の座に就けた。

将軍の権威を利用して、天下の実権を握ろうとしたのである。

だが、将軍義昭は信長の傀儡であることに我慢できない。

折しも、都に百鬼夜行の噂が立ち、奇妙な病が流行し、死者が続出した。

将軍義昭の侍臣も御所の公家衆も、次々に奇病に倒れた。

陰陽師勘解由小路在富は、流行病は「平将門の祟り」と言う。

「織田信長が将軍義昭を呪詛して、将門の怨霊を地獄から呼び出した」という噂が広まった。

信長と濃姫は、呪詛の噂を打ち消し、奇病の流行を止めることができるか?

【目次】
火起請
野望の始動
秘儀へそくらべ
詐欺坊主
疫病流行
怨霊
平新皇将門
深泥池
陰陽師
粥施行
義昭発病
呪詛返し
悪魔の指袋
祟りの元凶
悪霊退散
第六天魔王