隠された日本古代史
林順治 2,530円
あらすじ
隠されたもので現れないものはない!
著者自身の内的葛藤と古代日本国家の形成過程がシンクロし、心性の深奥に分け入る希有な天皇論と古代史論。「古代日本は朝鮮半島から渡来した新旧二つの集団によって成立した」という“異端”の古代史家・石渡信一郎の数々の発見にフロイトの理論を援用し、自らの郷里への追想を合わせて展開する世界のなかの日本および日本人の固有の歴史物語。本書は、著者が過去に出版した単行本の「はじめに」と「あとがき」の集成本である。
目 次
はじめに
第一章 『馬子の墓』――誰が石舞台古墳を暴いたのか〔2001年3月31日発行〕
第二章 『義経紀行』――弁慶はエミシの末裔だった〔2002年11月3日発行〕
第三章 『漱石の時代』――天皇制下の明治の精神〔2004年4月17日発行〕
第四章 『ヒロシマ』――進歩と殺戮の20世紀〔2005年11月10日発行〕
第五章 『アマテラス誕生』――日本古代史の全貌〔2006年6月10日〕
第六章 『武蔵坊弁慶』――神になったエミシの末裔〔2007年9月30日〕
第七章 『隅田八幡人物画像鏡』――日本国家の起源をもとめて〔2009年3月8日〕
おわりに