植物考
藤原辰史(著) 2,200円
あらすじ
最も注目される歴史学者の新基軸!人類中心主義をこえる試み。
人間の内なる植物性にむけて――
はたして人間は植物より高等なのか?
植物のふるまいに目をとめ、歴史学、文学、哲学、芸術を横断しながら人間観を一新する、スリリングな思考の探検。
【目次】
第1章 植物性
第2章 植物的な組織
第3章 大気のクリエーター
第4章 植物の舞踏―ブロースフェルトの『芸術の原形』に寄せて
第5章 根について
第6章 花について
第7章 葉について
第8章 種について
第9章 「植物を考える」とはどういうことか
あとがき
【著者】
藤原辰史
1976年生まれ。京都大学人文科学研究所准教授。農業史、食の思想史。2006年、『ナチス・ドイツの有機農業』で日本ドイツ学会奨励賞、2013年、『ナチスのキッチン』で河合隼雄学芸賞、2019年、日本学術振興会賞、『給食の歴史』で辻静雄食文化賞、『分解の哲学』でサントリー学芸賞を受賞。著書に『カブラの冬』『稲の大東亜共栄圏』『食べること考えること』『トラクターの世界史』『農の原理の史的研究』『歴史の屑拾い』ほか。
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