新・水滸伝
購入した作品の読み方あらすじ
ほぼ完結を迎えながらも未完の大作となった絶筆『新・水滸伝』を、全巻セットで合本した完全版。梁山泊を舞台に百八人の英雄豪傑が大活躍する痛快エンターテインメイント歴史小説の傑作。
【目次】
新・水滸伝
序曲、百八の星、人間界に宿命すること
毬使いの幸運は九天に昇り、風流皇帝の記宗に会うこと
教頭の王進、追捕をのがれ、母と千里の旅に落ちゆく事
緑林の徒の涙を見て、史進、彼らを再び野へ放つこと
史進、家郷をすてて渭水へ奔り、魯提轄と街に会うこと
晨に唄い女翠蓮を送って、晩霞に魯憲兵も逐電すること
蘭花の瞼は恩人に会って涙し、五台山の剃刀は魯を坊主とすること
百花の刺青は紅の肌に燃え、魯和なおの大酔に一山もゆるぐ事
花嫁の臍に毛のある桃花の郷を立ち、枯林瓦缶寺に九紋竜と出会いのこと
菜園番は愛す、同類の虫ケラを。柳蔭の酒莚は呼ぶ禁軍の通り客
鴛鴦の巣は風騒にやぶられ、濁世の波にも仏心の良吏はある事
世路は似たり、人生の起伏と。流刑の道にも侠大尽の門もある事
氷雪の苦役も九死に一生を得、獄関一路、梁山泊へ通じること
無法者のとりで梁山泊の事。ならびに吹毛剣を巷に売る浪人のこと
青面獣の楊志、知己にこたえて神技の武を現すこと
風来の一怪児、東渓村に宿命星の宿業をもたらすこと
寺小屋先生「今日休学」の壁書をして去る事
呉用先生の知網、金鱗の鯉を漁って元の村へ帰ること
六星、壇に誓う門外に、また訪れる一星のこと
仮装の隊商十一梱、青面獣を頭として、北京を出立する事
七人の棗商人、黄泥岡の一林に何やら笑いさざめく事
“生辰綱の知恵取り”のこと。並びに、楊志、死の谷を覗く事
二侠、二竜山下に出会い、その後の花和なお魯知深がこと
目明し陣、五里霧中のこと。次いで、刑事頭何涛の妻と弟の事
耳の飾りは義と仁の珠。宋江、友の危機に馬を東渓村へとばす事
秋を歌う湖島の河童に、百舟ことごとく火計に陥つこと
林冲、王倫を面罵して午餐会に刺し殺すこと
人の仏心は二婆の欲をよろこばせ、横丁の妾宅は柳に花を咲かせる事
女には男扱いされぬ君子も、山野の侠児には恋い慕われる事
悶々と並ぶ二ツ枕に、蘭灯の夢は闘って解けやらぬ事
ふと我れに返る生姜湯の灯も、せつな我れを失う寝刃の闇のこと
地下室の窮鳥に、再生の銅鈴が友情を告げて鳴ること
宋江、小旋風の門を叩くこと。ならびに瘧病みの男と会う事
景陽岡の虎、武松を英雄の与に祭り上げること
似ない弟に、また不似合な兄と嫂の事。ならびに武松、宿替えすること
隣で売る和合湯の魂胆に、簾もうごく罌粟の花の性の事
色事五ツ種の仕立て方のこと。金蓮、良人の目を縫うこと
梨売りの兵隊の子、大人の秘戯を往来に散きちらす事
姦夫の足業は武大を悶絶させ、妖婦は砒霜の毒を秘めてそら泣きに泣くこと
死者に口なく、官に正道なく、悲恨の武松は訴える途なき事
武松、亡兄の怨みを祭って、西門慶の店に男を訪う事
獅子橋畔に好色男は身の果てを砕き、強欲の婆は地獄行きの木驢に乗ること
牢城の管営父子、武松を獄の賓客としてあがめる事
蒋門神を四ツ這にさせて、武松、大杯の名月を飲みほす事
城鼓の乱打は枯葉を巻き、武行者は七尺の身を天涯へ託し行くこと
緑林の徒も真人は啖わぬ事。ならびに、危なかった女轎のこと
花灯篭に魔女の眼はかがやき、またも君子宋江に女難のあること
待ち伏せる眼と眼と眼の事。次いで死林にかかる檻車のこと
秦明の仙人掌棒も用をなさ