「捨てる」思考法

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あらすじ

還暦で世界初のインターネット生保を創業し、古希で立命館アジア太平洋大学(APU)の学長に就任した著者による待望の最新作。
脳卒中から完全復活した出口治明氏が、職種・業界を問わず一生役立つ「トレードオフ」の極意を伝授する。
「捨てる」というテーマで本を出す話が持ち上がったのは、2019年秋のことだった。 その後、同時進行で、パンデミックといわれる新型コロナウイルスの感染が拡大する中、この社会にとって最も大切なことは何かを考えることになった。
人の命か経済か。限られた資源(時間・お金・労働力)を有効活用するには、短期的に二者択一を迫られる場面もあった。頭では分かっていても、実際にはあれもこれもと手を出し、迷い悩んだ末に決断のタイミングを逃してしまい、結局、後手に回るという苦い経験をした人も少なくないのではないか。
コロナ禍で、これまでの社内業務が良くも悪くも「見える化」した。情報の偏在化が起き、社内コミュニケーションが難しくなり、ビジネスチャンスを逃す会社がある一方で、業務内容を抜本的に見直し社内連携のあり方が改善され、業績がアップした会社もある。
14世紀の中世ヨーロッパで起こったペストの大流行は、後にルネサンスや宗教改革につながる契機となった。今回のコロナ禍もまた、悲劇をもたらしていることは間違いないが、長い目で見れば社会が前進する大きなチャンスになる。
未来のために、捨てるべきものを潔く捨てる。その価値を認めれば、ことは簡単だ。
本書では、「捨てる」ことの重要性を具体的な事例を示しながら解き明かす。

【本書の内容】
●人間は毎日トレードオフに直面している
●捨てるために必要なのは、「悟り」ではなく「知識」
●分別を捨てた人が社会を変える
●怒りを捨てれば仕事がスムーズに進む
●大事な案件に取り組むときは、色気を捨てる
●人間はみなチョボチョボ、格好をつける生き方を捨てる
●大事な決断ほど「熟慮」を捨てる
●「タテ・ヨコ・算数」で色眼鏡を捨てる
●長時間労働を捨てれば、イノベーションは加速する
●よく捨てよく得る取捨選択力は、「本・旅・人」で養われる
ほか