「裏切りの近現代史で読み解く」歴史が暗転するとき

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あらすじ

2022年、ウクライナ時間の2月24日午前5時、ロシアはウクライナ東部への侵攻を開始した。このニュースは、全世界に衝撃を与えた。これに対して、米英仏独の主要西側国はウクライナへの武器供与、ロシアへのさまざまな経済制裁によるウクライナ支援を進めた。日本もまたロシアに対する経済制裁を開始した。だが、ロシアのプーチン大統領はこの侵攻について「ウクライナの非軍事化と非ナチス化」「自国を守る権利を持つ主権国家の決定」と正当化した。
侵攻当初、ロシア、ウクライナ両国による停戦協議も行われたが、合意は得られず、戦闘はまさに泥沼化の様相を呈している。
こうした世界状況の中、日本においては、「日本国憲法」のもと戦争放棄を定めた「平和主義」の見直しを求める声も高まりつつある。
「明治維新から太平洋戦争敗戦まで77年、敗戦から2022年まで77年」
本書の著者は、世界の動向を踏まえながら、2022年が歴史の大転換期として位置づけられるのではないか、と指摘する。
本書は、導入部としてロシアのウクライナ侵攻に触れつつ、「独裁者、謀略、裏切り」をキーワードに日本の近現代史の本質を鋭く抉ったものである。
-主な内容-
◆第1章「プーチンの背信」――ウクライナ侵攻の真相
◆第2章「ヒトラーの正体」――その栄光と末路
◆第3章「終戦・占領下の悲劇」――シベリヤ、そしてマッカーサー
◆第4章「指導者たちの真価」――歴史登場者の行方
◆終 章「裏切られた者たち」――戦争の実相と庶民の抵抗