いのちの話
各務麗至(著) 1,650円
あらすじ
『季刊文科』誌への掲載作を中心に「いのち」をテーマに著された集大成となる作品集。
たとえば「瀞」。娘と妻を川で喪っている主人公は、偶然にもその川で溺れかけている少年を助けたが、彼は音信の絶えていた姪の子であったと分かる。―この一冊には、人間・いのち・人生の、脈々と流れている不思議なつながりが凝縮され、濃密な味わいをもって集約されている。
(文芸評論家 勝又 浩)
【目次】
ごくらく橋を渡って
瀞
桔梗
いのちの話
秋桜
いのちの話
橋
百寿の光
初出一覧
【著者】
各務麗至
各務 麗至(かがみ れいじ)
1948年6月24日、香川県観音寺市生まれ。
1966年詭激時代創刊、2002年より第三次詭激時代「戞戞」編集発行。
日本文藝家協会会員。
著書
『ぼろおん』(鳥影社)『論考思繹』句集『風に献ず』(詭激時代社)他。