笙野頼子発禁小説集
笙野頼子(著) 2,200円
あらすじ
文芸誌に掲載された作品を中心に再構築。書き下ろし作品のほか、著者自身による解説も。
発禁作家になった。
「何も変な事も書いていない」
「自分が女である事を、医学、科学、唯物論、現実を守るために書いた」
多くの校閲を経て現行法遵守の下で書かれた難病、貧乏、裁判、糾弾の身辺報告。
【目次】
偽物
汚涜
前書き 発禁作家になった理由?
女性文学は発禁文学なのか?
九月の白い薔薇 ―ヘイトカウンター
返信を、待っていた
引きこもりてコロナ書く #StayHomeButNotSilent
難病貧乏裁判糾弾/プラチナを売る
質屋七回ワクチン二回
古酒老猫古時計老婆
ハイパーカレンダー1984
初出一覧
【著者】
笙野頼子
笙野頼子(しょうの よりこ)
1956年三重県生まれ。立命館大学法学部卒業。元・立教大学大学院特任教授。
81年「極楽」で群像新人文学賞受賞。91年『なにもしてない』で野間文芸新人賞、94年『二百回忌』で三島由紀夫賞、同年「タイムスリップ・コンビナート」で芥川龍之介賞、2001年『幽界森娘異聞』で泉鏡花文学賞、04年『水晶内制度』でセンス・オブ・ジェンダー大賞、05年『金毘羅』で伊藤整文学賞、14年『未闘病記―膠原病、「混合性結合組織病」の』で野間文芸賞をそれぞれ受賞。著書多数。