土方歳三事件簿16 刀槍と銃砲 時代の激変についていけなかった男

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あらすじ

【書籍説明】
時代は急激に動いていた。長州軍は上洛して御所を占拠しようとしたが、幕府軍の奮戦に敗退した。
しかし、長州藩は表向き徳川幕府に恭順を示したが、いよいよ倒幕活動に力を入れた。
長州も薩摩も「攘夷」を唱えながら、欧米文化に傾倒していった。幕府も軍制を西洋化し、フランス軍式調練を採用した。

徳川幕府最強の戦闘集団新選組も、副長土方歳三の主張で洋式調練に切り替えた。大砲や鉄砲を有効に使うためには、従来の軍学兵法は役に立たない。
五番隊組長武田観柳斎は長沼流軍学を修め、新選組兵学師範を務めていたが、洋式調練の採用とともに存在価値を失った。
今さら欧米式用兵術を学ぶ気にもなれず、若い隊士達が新知識・新技術を習得するのを苦々しく眺めていた。
武田は伊東甲子太郎に接近して身の安泰を図ろうとしたが、伊東の陰謀に巻き込まれてしまう。伊東は新選組を倒幕派に変えようと画策していた。
武田は新選組に居難くなり、機密漏洩を手土産に薩摩屋敷に逃げ込もうとした。
土方歳三は武田の脱隊と伊東の陰謀をどう対処するのか?


【目次】
洋式調練
新知識
留守の間に
命令違反
薩長同盟
奈良出張
金策致不可
薩摩屋敷
薩摩示現流
薩摩者
一条から七条
嘘か真か
将軍逝去
斬撃
竹田街道