日本近現代文学における羊の表象
江口真規 3,190円
あらすじ
羊が日本に輸入された明治時代以降、
日本近現代文学に描かれた羊の文化社会的意義とは何かーー
【漱石作品にみる羊】
『三四郎』で見る、羊の知識が得られる経緯や、
それに伴う表現の変遷とは?
【女性に例えられる羊】
開国以降、西欧人男性と関係を持った日本人女性が
「羅紗緬」と呼ばれ羊に擬えられてきた経緯とは?
唐人お吉物語などの文学作品との比較から検証!
【安部公房にみる羊】
満洲の牧歌的風景への憧憬や郷愁と、
「詩人の生涯」における羊の表象との関係性を分析!
【村上春樹にみる羊】
60年代以降の観光牧場の展開に継承されている
羊を囲む心象風景とは?
文学研究と環境問題・社会問題を結び付ける、
アニマル・スタディーズ/エコクリティシズムの提示!