新説 始皇帝学
監修:鶴間和幸 1,782円
あらすじ
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本書は、近年の出土史料から『史記』の記述をどのように補正できるのかに挑戦したものです。
司馬遷の記述は、秦の時代の史料に忠実に書かれている部分もあれば、出土史料と矛盾し、
修正しなければならない伝説部分も見られるのです。
出土簡牘(かんとく)に始皇帝の年代の史料が出てくれば、
該当する『史記』の基本史料と照合しながら、事実を補正できます。
その補正部分が本書でいう新説です。その補正作業は出土史料が激増しつつある現在では、
絶え間なく続くものであり、それがまた始皇帝研究の面白さであろうと考えています。
あえていうならば、現在の私たちは『史記』の記述よりも始皇帝の時代の真実に近づいています。
鶴間和幸
(本書「はじめに」より抜粋)
【もくじ】
序章
始皇帝研究を知るための予備知識
出土史料、始皇帝年表
コラム:定説がくつがえされた文帝陵
第1章
変わりゆく始皇帝像
始皇帝の名前、秦王即位時の権力構造、始皇帝陵造営の開始時期、
ロウアイの乱と始皇帝、始皇帝と皇太后、禁書坑儒の実態、遺詔をめぐる異説…など
第2章
秦という国の実像
秦と西方の関わり、秦と外国人、出土史料が伝える六国統一、占領地の疫病対策、
金人十二体が持つ意味、出土史料が伝える秦の戦争、秦と殉死…など
第3章
始皇帝に関わる者たち
昌平君、昌文君、李斯、王騎、李信、王氏一族、蒙家一族、六国の王…など
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