見つけたいのは、光。

購入した作品の読み方

あらすじ

私たち、何を、
どこに向かって、
頑張ればいいの──?


亜希と茗子の唯一の共通点は育児ブログを覗くこと。
一人は、親しみを持って。一人は、憎しみを抱えて。
ある日、ブログ執筆者が失踪したことをきっかけに、
二人の人生は交わり、思いがけない地平へと向かう。

自分だけの光が見つかる、心震える物語。




「気づいたら、子供の話しかできない人間になっていた」
亜希(35) 妊娠を告げた派遣先で雇い止めにあい、現在育休中で求職中。
一歳の息子の保育園を探しているが、無職のためハードルは高い。

「何かを得たのに、何も失わずにいられると思っているなんて図々しいにも程がある」
茗子(37) 過去、後輩にマタハラで訴えられてから「若い女子」が苦手。
妊娠した同僚の仕事のフォローが辛い。