「現代の国語」はなぜ嫌われるのか 高校国語の歴史研究と実態調査が示す新たな可能性
笠原美保子(著) 1,980円
あらすじ
新科目「現代の国語」を、実り豊かなものにするために。
戦後以来の課題、「話すこと・聞くこと」「書くこと」指導は、なぜ高等学校国語科で充実せず、その克服のためには何が必要なのか。本書は、過去の国語科目の歴史研究と実態調査を通して、戦後の「新教育」以来、高等学校の国語教育が抱える課題を分析し、授業実施案を含めた解決策を提示する。高校新科目「現代の国語」の意義を明らかにし、実践の形を探る一冊。
【目次】
はじめに
第1章 「現代の国語」教科書に小説を載せてはいけないのか
第1節 小説を収録した教科書が検定に合格
第2節 「現代の国語」ができるまで
第2章 「現代の国語」の先輩たち
第1節 戦後「新教育」が伝えること
第2節 「国語表現」と「現代語」が伝えること
第3章 「現代の国語」の課題と可能性
第1節 「現代の国語」はなぜ嫌われるのか
第2節 「現代の国語」の可能性
おわりに
本書に寄せて(横浜国立大学名誉教授 府川源一郎)
【著者】
笠原美保子
神奈川県立横浜翠嵐高等学校国語科教諭。横浜国立大学大学院教育学研究科に在籍時より,高等学校国語科における「話すこと・聞くこと」の指導について全国的な調査研究を行う。これまでに,横浜国立大学教育人間科学部非常勤講師,NHKエデュケーショナル「ロンリのちから」番組委員等を務めた。主な著作に『認識力を育てる「書き換え学習」』(東洋館出版社,共著),『もう?度読みたい日本の古典文学』(勉誠社,共著)など。
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