私の好きな孤独
購入した作品の読み方あらすじ
詩人であり、絵本や随筆の傑作も多い長田弘氏。1999年6月に刊行され、2013年5月に新装版が刊行されたエッセー集『私の好きな孤独』、待望の文庫化!!
「孤独」はいまは、むしろのぞましくないもののようにとらえられやすい。けれども、本来はもっとずっと生き生きと積極的な意味だった。
「たった一軒のカフェに親しむだけで、知らなかった街が、ふいにどれほど、
じぶんに親しい街に変わってゆくことか。朝の清潔な孤独を味わえる街の
店に座っていると、そのことが浸みるようにわかってくる」
( 本書収録「朝のカフェ」より)
音楽、珈琲、旅、酒、読書──。
孤独を慈しみ味わうために必要な「小道具」たちをモチーフに、いまなお多くの人に愛されつづける「言葉の魔術師」が詩的魅惑を豊かにたたえながら紡ぎ出し指南する、「孤独」との明るく前向きな付き合い方。