小説 如月小春 前夜
購入した作品の読み方あらすじ
誰もがまだ何者でもなかった70年代後半の青春ドキュメント
「如月小春」――80年代「小劇場ブーム」を代表する劇作家、演出家、文筆家。テレビでも司会者等で活躍したが、2000年、病気のため急逝、44歳だった。
1970年代後半――如月小春、野田秀樹、中村勘三郎、渡辺えり子、村上龍、村上春樹、サザン・オールスターズ、松任谷由実、イエロー・マジック・オーケストラ、秋元康、タモリ、さんま、タケシ、ビル・ゲイツ、スティーヴ・ジョブス、孫正義……まだ無名だったこんな人たちが一斉に走り出す、それはなんとも奇妙な時代だった。変化の時代の証言をいま。
80年代「小劇場ブーム」を代表する劇作家・如月小春の学生時代の劇団「綺畸」にスタッフとして参加した主人公の眼を通して、ほとんど語られることのなかった“世に出る”前の如月の姿を描く。同時に70年代から80年代へといたる演劇状況の動向、世の動きと大学生の生態をリアルに記述する歴史の証言=ノンフィクション小説。