白金の杖の魔女と滅竜騎士の溺愛【後編】
あらすじ
魔術研究庁からの協力要請でドリテア宮へ向かったヴィオラ。竜から街を護る『壁』を強固にすべく魔力を注入するためだ。近くで演習していたラーシュもヴィオラのもとに合流し、一ヶ月ぶりの再会を喜ぶ二人。しかし喜んでいたのも束の間、竜がやって来たとの報せが! 滅竜騎士として出陣するラーシュに最強レベルの防御魔術をかけ、その背中を見送ったヴィオラ。
ついに竜と対峙したラーシュは相当なダメージを竜に与えつつも、直撃すれば即死するドラゴンブレスに苦しめられる。そしてとうとう竜の強烈な一撃をまともに受け、動くことが出来なくなってしまう……!
このまま死んだらヴィオラの涙が止まらない――。生死を分ける瞬間、最愛の恋人を強く想ったラーシュは、ヴィオラが授けてくれたある術を発動させて……!?