大井川流域の文化 II ―縄文時代前期―

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あらすじ

70年に及ぶ大井川流域における埋蔵文化財へのアプローチ、シリーズIIは縄文時代前期について紹介。

『大井川流域の文化』IIは縄文時代前期の遺跡について紹介します。『静岡県史 通史編1』には、次のように記述されています。「・・・早期後半になると、愛鷹山(あしたかやま)南麓から箱根山西麓さらに伊豆半島にかけて、集落が急増し、中部へも拡散し始める。・・・7~8000年前ごろと推定される。ところが、前期に入ると、県内の遺跡数は急に減少し始める。・・・」大井川流域でもこの傾向が窺えます。(著者「はじめに」)なお、シリーズIIより、巻末に『大井川流域の文化』遺跡別掲載ページ一覧表を付けました。

【目次】
はじめに
1 川根本町内の遺跡
(1)下開土遺跡
(遺跡の性格 私の疑問 佐藤亮太氏の資料紹介)
(2)森平遺跡
(早期土器の追加資料)
2 御前崎市の遺跡
(1)星の糞遺跡
・ 見高段間遺跡の紹介(河津町)
3 島田市の遺跡
・ 大井川左岸の遺跡
(1)大鳥遺跡
(2)旗指1地点
(3)尾川平遺跡
(4)山王前遺跡
(5)磔段遺跡
・ 大井川右岸の遺跡
(1)西原遺跡
(2)屋敷原遺跡
(3)ミョウガ原遺跡
(4)東鎌塚原遺跡
(5)竹林寺廃寺
4 藤枝市の遺跡
(1)天ヶ谷遺跡
(2)荘館山遺跡
(3)若王子遺跡
5 掛川市の遺跡
(1)牛岡遺跡
6 浜松市の遺跡
(1)御堂平遺跡
(2)仮屋坂遺跡
(3)梶子北遺跡
7 湖西市の遺跡
(1)寺川遺跡・天白遺跡・西脇遺跡
・ 静岡県史による縄文時代の状況
・ 早期の遺跡 追加紹介
巻末付表 「大井川流域の文化」遺跡別掲載ページ一覧表

【著者】

池田純
1942年生まれ。日本考古学協会員。静岡県文化財保護指導員、川根本町文化財保護審議会委員などを歴任。