不渡手形

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あらすじ

南九州一と言われる家具を中心にした生活雑貨店・スーパー沼田は裏では取り込み詐欺のような仕入れをして莫大な利益を上げていた。安楽仁志は、沼田の娘婿であり、スーパー沼田の仕入を一手に引き受ける安楽商事の社長であったが、150億円もの支払いを不渡りにして姿をくらましていた――。1週間後、安楽が姿を見せたのは、円光会トップの森川俊の下で、手には沼田の裏書き入りの不渡り手形があった。森川は安楽から話を聞くにつれ、ざっと胸算用しただけで数億にはなりそうな仕事に躰を震わせる。