騎士の殉愛
あらすじ
――あとどれだけ捧げれば、君を取り返せるだろう。
兄の起こした反乱により領地を追われ、
40歳も年上の公爵と政略結婚をしたマリカ。
だが夫と夫婦関係はなく、いずれ“仮父”を呼ぶと告げられていた。
仮父とは、子供をつくれない夫の代わりに妻に子種を分けてくれる男のこと。
嫌悪感を抱くマリカだが、仮父として現れたのは、
かつての婚約者で初恋の人アデルだった。
愛しい男の熱に溺れ、マリカはつい彼への恋心を漏らしてしまう。
そんな彼女にアデルは「一緒に地獄に堕ちよう」と、不穏な言葉を告げてきて……。
最凶騎士×薄幸の公爵夫人、すべてをなげうつ狂愛に翻弄されて……。
【目次】
プロローグ
第一章 翠海の悪戯娘
第二章 偉大なる公爵の道具
第三章 再会
第四章 愛する覚悟
第五章 春呼びの風
第六章 悪戯娘がくれたもの
エピローグ
あとがき