絶望から希望へ~悩める若者と哲学者の“幸福”をめぐる対話
あらすじ
ミリオンセラー『嫌われる勇気』著者最新作!
――「未来があっていいね」と大人はいう。
「何がいいんだ」と私は思う。
つらい仕事、悪政、気候変動、経済危機、新型コロナ、対人問題……
手に負えない問題だらけでも、未来があるのは不幸じゃない。
「自分の手ではどうにもならないこと」に絶望せず、
“自分の人生”を幸せに生きるための、超実践的幸福論!
<本文冒頭より>
たくさんの問題が降りかかる現代社会。
この先、「未来がある方が不幸」なのではないか。
不安と憤りと、
やるせなさでいっぱいになっていた時、
近くの大学で張り紙を見つけた。
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哲学ゼミ 受講生募集
テーマ「君には、世界を変える力がある」
講師: 岸見一郎
募集人数: 若干名
若者対象、社会人も歓迎
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哲学の講義……
「君には、世界を変える力がある」?
こんなにも世界に絶望しているのに?
こんなにもちっぽけな私なのに?
そんなこと、本当に可能なんだろうか。
そもそも、哲学とそれがどう結びつくのか、
よくわからない……。
しかも、若者対象って、一体いくつまでだろう。
社会人三年目は、まだ若者に入るのかな。
いろいろなことが頭の中をめぐりながらも、
「君には、世界を変える力がある」
その言葉に惹かれ、
気がつけばフォームから応募していた。
【登場人物】
講師:岸見一郎
受講生:
A 哲学を専攻する大学三年生。就職活動中だが、親の希望する就職先と、
自分の生きたい人生にズレがあり悩んでいる。
B 社会人三年目。未来に悲感的。営業の仕事をしているが、ノルマ優先の
働き方に悩んでいる。婚約していた相手と破局し、男性不信になっている。
C 社会人五年目。夢を叶え、マスコミ関係の仕事をしているが、パワハラ
上司に悩んでいる。ネガティブになりがちな自分を克服したいと思っている。
成功して自信を持ちたい。
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