新版 知れば知るほど面白い 朝鮮王宮 王妃たちの運命

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あらすじ

朝鮮王朝時代に、漢陽(現在のソウル)の都に建てられた景福宮、昌徳宮、昌慶宮、徳寿宮の豪華絢爛な王宮の“大奥”では、王を支えた女性たちによる戦いが繰り広げられていた。正室も側室も女官たちも、権勢を掌中に収めようと心をくだく。多くの王妃たちが我が身の安定と幸せを求めながらも、謀略と嫉妬によって運命を大きく揺さぶられる。韓流時代劇に描かれた、波乱万丈のドラマの時代背景や社会状況をわかりやすく紹介。韓流ドラマで描かれたストーリーがますます楽しくなる。歴史に埋もれた女性たちの人生を左右した真実に迫る。

※本書は2011年に刊行された「知れば知るほど面白い 朝鮮王宮 王妃たちの運命」(実業之日本社刊)を一部改稿し、再刊行したものです。改稿の際に、専門ウェブメディア「韓ドラ時代劇.com」に著者が執筆した原稿も生かされています。

【目次】
第1章 韓国時代劇が面白く王宮の人間模様を映し出す!
「七日の王妃」のヒロインはなぜ七日で廃妃になったのか
「カンテク」を見ると大妃と大王大妃の違いがよくわかる
「トンイ」は朝鮮王宮の内情を詳しく紹介してくれたドラマ
「イ・サン」に登場する三人の王妃の人生模様を見てみよう
「イ・サン」と「トンイ」をつなぐ鍵は”翡翠の指輪”
王宮の医女として活躍した「チャングム」の実像に迫る
最も波乱万丈だった時代を描いた「王と妃」
王宮がわかれば韓国時代劇をもっと理解できるようになる
「王になった男」に登場する王妃と大妃は史実でどう生きたか
王や王妃に対する呼び方には厳格な決まりがあった
王妃と側室の関係を如実に教えてくれる「女人天下」
朝鮮王宮なるほどQ&A(1)

第2章 なぜ王妃は波乱に満ちた人生を迎えたのか
王妃は嫉妬を見せてはいけなかった
歴代王はどれだけの子供をもうけたのか
朝鮮王朝創設時の王妃「神徳王后・康氏」(初代王・太祖の正妻)
陵墓まで格下げになった”悲しき王妃”
王宮に住む女官にとって最大の野望は何だったのか
すべての望みをかなえた「明聖王后・金氏」(18代王・顕宗の正妻)
王妃の息子は王宮でどのように育てられるのか
息子の在位が長くなれば母は最高の幸せを味わう
朝鮮王宮なるほどQ&A(2)

第3章 悪女から妖女まで王宮にはこんな人がいた!
最悪の暴君を産んだ「斉献王后・尹氏」(9代王・成宗の正妻)
民衆から憎まれた悪女の象徴「張緑水」(10代王・燕山君の側室)
世子の焼死を画策した「文定王后・尹氏」(11代王・中宗の正妻)
王妃の後ろ楯を得て暗躍した「鄭蘭貞」(文定王后・尹氏の弟の正妻)
王の陰で非情な悪事を働いた「金介屎」(15代王・光海君の側近)
これぞまさに魔性の女「張禧嬪」(19 代王・粛宗の正妻)
政治を思いのままに操った「貞純王后・金氏」(21代王・英祖の正妻)
実家偏重で政治を私物化した「純元王后・金氏」(23代王・純祖の正妻)
朝鮮王宮なるほどQ&A(3) 

第4章 王族の女性たちは果敢に運命の扉を開けた
廃妃の危機に直面した「元敬王后・閔氏」(3代王・太宗の正妻)
実家の栄華と没落を経験した「昭憲王后・沈氏」(4代王・世宗の正妻)
7代王・世祖を呪い続けた「顕徳王后・権氏」(5代王・文宗の正妻)
数多い王女の中で一番有名なのが「敬恵王女」と「貞明公主」
垂簾聴政で国政を動かした「貞熹王后・尹氏」(7代王・世祖の正妻)
父と息子を光海君に殺された「仁穆王后・金氏」(14代王・宣祖の正妻)
夫と一緒に王宮から追放された「廃妃・柳氏」(15代王・光海君の正妻)
ひどい仕打ちを受